太鼓・鳴物・神輿製造元 創業天保6年(1835年)太鼓販売180有余年
株式会社岡田屋布施 東京都台東区雷門1-16-5 TEL:03-3841-1867 公式HPはこちらから


2016年03月04日

職人への道 第27回 マイケル編

今年、初登場のマイケルです!

花粉と闘いながら、なんとか生きてます

今回は、この頃取り掛かっている仕事を、紹介したいと思います

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はい!平胴の内側削りです

ノミや鉋で内側を、削っていきます

やはり、平太鼓は軽く、持ち運びやすさが最大の利点であり
その利点を最大限にするため、厚くて重い胴はこうして削っていくわけです!

この作業も、柔らかいもの、堅いモノ、同じ種類の木でもこんなに違うのかと実感させられます
素直な奴も、いれば、そうじゃない奴もいるわけです!

これは、センという木で、岡田屋布施では、目有に分類されます

ちなみに削る前は

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こんな感じで、仕上げまでいくと

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こんな感じです!

画像では、分かりにくいかもしれませんが、持ってみると全然重さが違いますよ!

そして色をつけ
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皮を張って完成です!

張りも胴が薄いため、丸の太鼓を張る時よりも神経を使います

自分で自分の、首を絞めていってるわけです!

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自分が削った胴たちなので、これからこの胴で作った太鼓は長い間大切に使われてほしいですね!


それでは!マイケルがお送りしました!

次回はカワちゃんの回です!まさかそんな!



posted by DonDon at 17:39| 太鼓のこと

2015年10月02日

職人への道 第23回 マイケル編

お久しぶりです!

マイケルです!

今週は、太鼓の事をやります!

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はい!大太鼓です

2尺9寸でも、なかなか大きいのですが、

さらに

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3尺7寸です

画像で見ても大きさがピンと来ないと思うので比較画像を!

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右が2尺9寸で、左が3尺7寸です

さらに比較画像を!

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手はそんなに小さくないのですが、3尺7寸に打った鋲と比べるとこんな感じです

自分が小さく感じますね!


自分も太鼓を打ってるのですが、このサイズの太鼓はなかなか無いですねー

ぜひ機会が、あれば打ってみたいものです!



それでは!今週はマイケルがお送りしました!


posted by DonDon at 14:50| 太鼓のこと

2015年06月12日

職人への道 第14回 マイケル編

今週は、マイケルの出番ですね!

今週は、小丸太鼓について、書こうと思います!

岡田屋布施では、小さいサイズの太鼓も販売しております。

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これは、張りたて、ほやほやの二寸五分の小丸です!

大体、面の直径が7.5pくらいですね!


これから、乾かして縁の余分な皮を切って完成です




岡田屋布施では、小さいサイズの太鼓も普通の太鼓と同じように、一つ一つ皮を張り、鋲を打って作っています


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これだけ小さい鋲だと、鋲を打つのもかなり大変そうですね・・・


やはり、小さくても太鼓は太鼓

ちゃんと、こだわりを持って作っているわけです



ぜひお店に来られた際は手にとってご覧になって下さい!


あと、おまけに今日生まれた小丸たちを

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なんか、ころころしててかわいいですね!



以上、マイケルがお送りしました!
posted by DonDon at 14:02| 太鼓のこと

2015年04月20日

職人への道 第8回 マイケル編 〜太鼓新規張りについて〜

本日は、マイケルがお送りします!

本日は、新規の太鼓の張りをお見せしたいと思います!


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まず、皮をかけただけの、状態です


そこから、竹を挟んでゆるみを取り

ジャッキで上げていくことで太鼓の皮を伸ばしていきます


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毎回ジャッキを上げた後は、下の画像のように皮に通っている竹の部分を叩いて、さらに伸ばします

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その工程を、繰り返すことで、より理想の音に近ずけていきます

伸ばしが足りないと、締りのない低い音になってしまい

伸ばしすぎると、皮が破れてしまったり音に響きがなくなってしまいます

胴や皮は、一つ一つ個性があるため良い音を作るには長年の経験が必要とされます


音が決まったら、そこで上げるのをやめて、その状態で鋲でとめます

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すべて、鋲を打ち終わったら張りの工程は終了です!

一つ一つ手作りだからこそ、太鼓ごとの個性が生まれるんですね!


マイケルがお送りしました!

posted by DonDon at 17:45| 太鼓のこと

2015年03月26日

職人への道 第6回 カワちゃん編 〜太鼓の張り替え作業について〜

今週の「職人への道 第6回」は、職人見習いのカワちゃんがお送りします!!


今週は、太鼓の皮の張り替え作業を少しご紹介したいと思います。

太鼓は、しっかり手入れをして大切に使えば、何十年と使える一生ものです。

定期的に皮の張り替えなど行うことで、より良い状態を保つことができます。


まず古くなった皮を外し、

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新たな皮を張り、音の調整を行います。

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この『張り』の作業の際の微妙な音の調整には、長年の経験と職人の勘が必要となります。

見習いの私も『張り』の作業のお手伝いをしているのですが、

まだまだ、親方が「良し」とする音を聞き分けられません・・・^_^;




張り具合を調整し、音が決まったら鋲を打ち、皮を固定します。

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そして一晩皮を自然乾燥させ、張り替え作業は完了です。

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張り替えの後には、塗装の塗り直しなどの作業があります。


たったこれだけの工程に思えるのですが、これがなかなかどうして、難しい・・・。

乾いた際の皮の張り具合を想定し、音を調整すること。

等間隔にまっすぐに、素早く鋲を打つこと…etc.

いつになったら見習いを卒業できるのか、少し気が遠くなります(*_*)



でも、この『張り替え』は、とってもロマンのある作業だと思うんです。


太鼓の胴に使われた木は、私の生まれるずっと昔に芽を出して、

太鼓が造られたのも、私が生まれる何年も前で、

そんな太鼓を長年大切に使って頂いて、こうして私が手入れの作業に関わることができる。

そして「すごいなぁ・・・」なんて感心して、ボーっとしていると親方に怒られます。


ロマンについて考えるのは、一人前の職人になってからの方が良さそうです()

明日からもまた、職人見習い頑張ります!!!


皆さんも是非、ロマンを感じに岡田屋へお越しください。

posted by DonDon at 17:18| 太鼓のこと

2015年03月19日

職人への道 第5回 マイケル編 〜太鼓の胴削り〜

今週は、岡田屋布施のマイケルがお送りします、第5回目のブログです

今週は、自分が今取り組んでいる事を書こうと思います

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そう。旋盤です



太鼓胴を作るうえで、かなり重要な部分ですね

この過程で、太鼓の形は大体決まってしまいます


これは栓の尺4寸の胴を削っている最中で

表面の脆い部分を削り、左右のバランスを整えて木のかたまりから太鼓の胴へと創り上げていくわけです


木で作ってる以上、まったく同じ物はないので、全部同じように削ればいいとか、絶対にこうする、とかが無いところが難しく、面白いところでもあります

この胴も、栓なので欅よりも柔らかく、目が粗いので欲張って一気に削ると繊維が剥げてしまったりします



そんなこんなで

これが完成した胴です

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もう、ほぼ太鼓の形になりましたね!

ここから、口の部分を鉋で削り、色をつけることで、たいこの胴が完成します




第5回、マイケルがお送りいたしました!

posted by DonDon at 17:45| 太鼓のこと

2015年02月19日

職人への道 第2回 マイケル編 〜太鼓について〜

今週は、工場の新人第二段!5か月目のマイケルがお送りします

自分は、主に太鼓を中心に、お伝えしたいと思います!

初めなので、太鼓の場所ごとの名前を、ざっくり説明しようと思います

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まんなかの、黒い奴らが鋲(びょう)です

その下の皮の部分は、えん、といいます

太鼓には、えんが付いているものと、切り落としてえんが無いものがあります

えんが付いているものは、音が低くなってもまた締め直して音を上げる事が出来ます


個人的には、付いてる方が好みです!



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続いて、これが、かん、です

持つところですね!

他にもいろんな種類のかんがあります

それも、人それぞれ好みで使い分けています


そして、全体だと
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こんな感じです!
まだまだいろいろ説明していきたいのですが、きりがないので、このへんで!


これから、日々の出来事に加えて、これらのことを詳しく説明していきたいと思います

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


岡田屋布施では、いろいろな種類の太鼓も取り扱っております!
ぜひお店に来てご覧になってください!

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posted by DonDon at 17:53| 太鼓のこと